プロローグ

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少しだけ、明かりを落とした豪奢な部屋の中―― 男の荒い息と女の喘ぐ声だけが響き渡る。 ベッドの上――。 華奢で艶やかな体つきの女――。 そのくせ、どこか鍛え上げられたような、しなやかな体つきの女が、一糸纏わぬ姿で、男に抱かれ、歓喜の声を上げていた。 男が女の両手首を掴み、乱暴に抱き起こす。 男と女の視線が絡み合い――男がニヤリと笑った。 「たまんねぇな……。お前……。最高だよ、どんどん締め付けてくれる。お前みたいな女……初めてだ」 女も男の視線を受けながら、妖艶に微笑む。 「惚れた?」 「ああ、惚れた」 そう言って、男は女の唇に吸い付いた。
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