真王国街道

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無事に買い物を済ませて店を出ると、 一通りの連れの顔が見えます。 そういえば勇者という職業は、 何かの目的のために武装をして多くの街を渡り歩く職業でしたね。 この真王国に入る予定のなかったアレフさんにとって、 魔王ドラゴンスプリング討伐の寄り道としてここを訪れたことは、 彼にとってやはり良かったことだったみたいです。 彼を見る限り、いつも以上に顔を輝かせ満足そうにしています。 そういえばさっきまでアレフさんにべったりしていた飛鳥さんは…… ……いましたね。 飛鳥さんはアレフさんを連れ立つのを諦めたのか 一人アクセサリーを眺めていますね。 微妙に悲しげな背中は、まぁ置いておきましょう。 雪さんは何だかよくわからない本を二冊ほどですかね。 彼女は魔法使いなだけあって異国の本には目が無いようです。 流石に旅先で荷物になるほどの本は買っていないようですが、 満足した表情を浮かべていますね。 そうそう、魔法学校時代に習った 転送魔法とか言う魔法は便利そうですね。 ある程度の技量がいるようですが。 専門魔道士に頼むと距離が長く量が多いほど 金額が跳ね上がるようですがね……節約は大切ですね。 マーニャさんは…………あれ?マーニャさんがいませんね。 ついさっきまで一緒にいたはずですが。 まぁ、大丈夫でしょう。 私はとりあえず目に入る全員を一瞥してから、 それほど気にもせずに よさそうな店を探してイヴさんと雑貨屋を後にしました。
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