畦道

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話を聞く限り、隠密性を高める体の動き、 魔法との連動から基礎的な攻撃技の話ですね。 身振り手振りを交えながら実際に発動もしていました。 イヴさんの周りには3~4個の魔方陣が常に漂い、 歩きながらでは少し厳しい説明も含まれていましたね。 マーニャさんは真剣に聞いていました。 雪さんも凄く興味ありげに聞いていましたね。 そうこうしているうちに共和国側の関門近くに着きましたね。 イヴさんは魔法の説明を終わり、私達全員に話し始めました。 「今からこの共和国の関門を通らなくてはいけないのだけれども、 綾と私だけなら、さっきマーニャに教えていた 隠密での行動で何とでもなったわ。 でも、人数が多いと難しいわね~。 マーニャにも教えたばかりで自分1人でも難しいでしょうし、 今回は堂々と通ります」 さらっと言ったその言葉を聞いて私は驚いてしまいました。 「え!?強行突破ですか!?」 それを聞いたイヴさんは顔を顰めました。 「まぁ、私達2人ならば隠密での行動がばれたらそうしたでしょうね」 はぁ、ではどうするのでしょう? 「……あなたたちは勇者でしょう?」 その言葉で私は感心しました。
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