畦道

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「止まれ!!何者かを示せ!!」 「現在重要参考人がこの近辺を逃走中だ!!身分を示せ!!」 まるでウルフの様に吠えますね。共和国の兵隊は皆こんななのでしょうか? 「我々は勇者だ。現在魔王を討伐に向かう道中である。通してもらおう」 おぉ、アレフさん、なんと毅然とした言い回し。どうしたのでしょう? 「失礼いたしました。身分を示せるものは何かありますでしょうか?」 するとアレフさん、体中のポケットを探します。 やっぱり残念な人でした……あぁ、あったようです。良かった…… 「お通り下さい」 大きな扉が開かれます。 さぁ、私達も通りましょう。 私達が扉を抜けようとした時…… 「待ちな!!」 びくっ…………ややややややや……やばい…… やばい鼻水垂れそう…………すごい良いタイミング。 「あんた達、本当に勇者かい?怪しいねぇ~。 このバカ兵士の目は誤魔化せても私の目は誤魔化せないよ!!」 女性が降りてきましたね。 まぁ、ほっといて行きましょう……バレてはいないようです。
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