畦道

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「……今行った{中}魔法の範囲指定は より純粋な{空}魔法の範囲指定でないと、 世界の莫大な闇全てを私達と平均化することになり、 私の自身の処理が間に合わないわ。 自然を相手にする場合{中}魔法に含まれる{空}魔法だけでは 範囲指定が大雑把で、しっかりとした範囲中の処理ができないということね。 {時}魔法に関しては現在固定で発動中に処理と指定しておけば、 {中}魔法に含まれる{時}魔法でも十分処理できるわ」 「え~と、{空}魔法も少々使って範囲指定をしたために、 かなり疲れたということですね」 「えぇ、共和国の探知システムがどれ程正確なのか解らなかったから、 できる限り範囲指定を広げて私達の存在を薄くしたからね。疲れたわ~」 「……お疲れ様です」 イヴさんは疲れているもののやり切ったという顔をしています。 なので私は出来る限りにっこりしながら労をねぎらったのでした。
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