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アレフさん達が無事に関門を抜けてきましたね。
「あ゛~疲れたあの野郎」
どうやら上から降りてきた女性に手間取ったようですね。
「あんにゃろう、私は銀桜華杏璃だとか言いだしやがってごたごたと」
ん?銀桜華?
「挨拶し損ねたわね、出来る状況じゃなかったけれども。
彼女、銀桜華紫織の妹さんよ」
イヴさんが説明します。
「へ、へぇ~……なんでまたあんな場所に」
「あれでしょう、私達の捕獲とかでしょう。
彼女は基本何も知らないわね……
ただ良いように使われているだけという所かしら」
はぁ、また複雑な人物相関があるんですね……
「知っている奴だったのか?面倒なやつだな、あいつ」
アレフさんがふて腐れます。
「折角、頭の中で練習したセリフをバシッと決めれたのに」
あぁ、妙に毅然とした言い回しをしていたのはそのためでしたか。
「まぁ、抜けられたならいいわ。では、さっき話した方法で行くわよ」
「はい」
取り敢えず今までのことは置いておいて、
私は気を引き締めて行くことにしました。
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