真王国街道

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「気に入った物が見つかったかしら……あら…………」 イヴさんも何か感じたらしいですね……何でしょう? まぁとりあえず、 「お姉さ~ん、これいくらですか~?」 すると奥から綺麗なエルフの女性が出てきます。 「あらあらあら、かわいい子じゃな~い」 ……う~ん、見た目20代なのにそんなにおばさんチックに言われると…… 「あ~……かわいいわね~……食べてしまいたいぐらい……」 ちょ……何を言いだすん…… 「うにゅ……」 私の顔を胸元に押し付けて凄い頭を撫でてきますね…… 息ができない…………く……くはっ………… 「あの……これはいくらかしら?」 イヴさんがフォローしてくれます。助かった…… 「あら、こちらの方もまぁまぁまぁ……お綺麗で…………」 今度はイヴさんの方に近づいて行きますね。ぜぇぜぇ…… 「……う~ん、良い匂いね。 耳を隠しているけどもあなた、エルフだったのね~……」 頬を摺り寄せていますね。 イヴさんは……少し顔が赤いですかね? マーニャさんの時はまんざらでもなかったのですが…… 「エルフにしては若いわね……22歳…………かしら?」 「そうね、22歳よ」 おぉう、私の4つ上ですね。 その若さで法王にまで上り詰めたのには驚きです。 真王国がどんな制度を布いているのかは解りませんが…… 「ん~?あなた……どこかで見たかしらね?」 「気のせいよ、この扇子いくらかしら?」 「あ、はいはいちょっと待ってね、え~と……」 イヴさんが法王だとバレるのを回避します。 まぁ、確かに国が混乱するほどのことですからね…… 普通に一緒に居たせいか、今まであまり意識することがありませんでしたが……
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