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「あなた……いい匂いね……嗅いだことのない匂い、
前にこんな子いたっけ?」
「そいつは新入りだよ、村雨綾とゆう、あややでいいんじゃない、」
そこには紫織さんが立っていました。
「わ……私はあややでいいとは言っていません」
やっとひねり出した言葉はそんなことで、
あややというのもまんざらでもなかったのだが、
なぜだかそんな意地悪なことを言ってしまいました。
「じゃあ今聞くわ~、あややでお~け~?」
「い、良いですけどべつに……」
きっと私の顔は真っ赤になっていたことだろう。
にやにやしながらやさしく言ってくれた紫織さんに
少し申し訳ありませんでした。
「ん~、あやや~、この人はイヴ・エクシステンスとゆう、仲良くするように、
今日からまさかのギルメン入りだ、そのほうが何かとよくなった、
じゃ、あいさつよろ、」
「イヴと言います、汚染林の被害を無くしに来ました、
今日からよろしくお願いします」
しっかりした物言いはどことなく貴族のようで、
私はただ見惚れるしかありませんでした。
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