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突然、目の前に火柱が上がる。
私が不満な顔をしていた間に何が起こったのだろう。
火柱はすぐに消え、目の前のイブさんが立ち上がった。
足元には焼けたウルフが転がっていた。
「まだ汚染林の被害が酷いわけではないでしょう、もう少し様子を見ましょう」
そんなことを言いギルドの屋根裏に引っこんでしまいました。
私は現状が目まぐるしくサプライズな状態についていけなかったので、
とりあえず紫織さんに質問をすることにしました。
「彼女はなぜウルフを燃やしたのですか?
ただ燃やしたわけではないですよね?」
「ん、鋭いね~、あややちゃん、あれは浄化の効果がある炎だよ~、
光魔法の浄化系列と火魔法の複合技、一般的には浄化の炎と言うね~、
あまり使える人はいないかな~、」
「すごいんですね、でもそんな魔法を使える人が簡単に来てくれるなんて、
友達か何かなんですか?」
「簡単になんて乱暴だな~、彼女は……まぁ昔からの付き合いさ、
汚染林の浄化を主に活動としている一団の隊長だね、
ここに来てほしいって結構がんばって頼んだんだよ~、感謝しろよ~ん」
そう言われて少し考えたのですがどうも違和感があり、
こんなことを言ってみました。
「ん~、確かに神聖術師を雇うのには費用がかかりますけど、
彼女もタダで来たわけではないはずです、
それに彼女一人で今回の問題が解決するのですか?」
「お、良い質問だね~、まず、
彼女は住む所とご飯が三食タダで食べれれば来ると言いだし、
俺がそんななけなしの交渉カードを切れるかと言ったら来ないと言いだし、
仕方なく承諾して来てもらっ……」
「ちょ・・・ちょとまってください、え?ご飯三食?」
「おう、彼女結構野良だよ~、
きっと今もすげ~腹減っているんじゃないかな~、口数少なかったし」
あんなに綺麗な人が飯を食べれないような生活を送っているとは
思いたくありませんでした。
「イヴさんは……役に立つのですか?」
「彼女強いよ~、」
私はその言葉を信用できなくなりした。
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