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「行ったな……」俺はギルドの前でそう言った。
「そうだな、」横の黒ちゃんがそう言う。
俺は入口に戻りながら、
「……思った以上に共和国のバカ共は鼻が良いようで、
嗅ぎつけることに関しては俺ももう少し注意するべきだったな。」
そう自責の念に駆られると黒ちゃんは
「奴らはウルフ並だな、鼻も、頭もな」
とドヤ顔で言ってきたので脇パンし、
「おかげであややをこんなに早くギルドから遠ざけないと
いけなくなっちまった~、面倒くせぇ~~」
そう、いつもの悪態をつきその場を退散することにした。
後ろからの「うししし」といういつもの笑い声に少し安心する。
「さぁ……準備だ」俺はそうつぶやいた。
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