旅路

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肉が多いですね、さすがに厳しいです。 それに塩も胡椒もないただの焼けた肉なので飽きてきました…… イヴさんもきつそうですね、肉は半分ぐらい残っています。 「肉は焼いてすぐが一番おいしいと私、思うんですよね、 この量、どうします?イヴさん……あれ?イヴさん?」 なんか……居ない…… どこにいったのでしょう…… 私は10分ぐらい焼けた肉をだらだら食べながら、 イヴさんって変わった人だな~…… なんて思っていたら目の前にイヴさんがいました。 なんて人だ…… 「何か買ってきたんですか?」 「塩と胡椒よ、どっちがいい?」 「胡椒でお願いします」 イヴさんが私の持っている肉に胡椒をかけます。 「く……くしゅん!!」 私は思い切りくしゃみをしてしまいました。 「大丈夫?」 「あ、大丈夫です、くしゅん」 なんだか残念な気分ですね。 「ところで……どこで手にいれてきたのですか?塩胡椒」 「城下町の端の雑貨屋で買ってきたのよ」 「この場所、町に以外と近かったんですね」 「歩けばそうでもないわ、1時間くらいかしら」 「え?……速すぎません?」 「肉が冷めたら嫌ですもの」 あ、この人も肉は焼いてすぐが良い派ですか、 気が合いそうですね。 いやいや、それにしても速すぎです。 私は胡椒の効いた肉をもしゃもしゃ食べながら そんなことを思ったのでした。
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