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「え~と、法王って何?」
アレフさんが飛鳥さんに質問しています。
「あ……あんた、バカね~」
「バカじゃねぇー!!」
アレフさんの言葉に飛鳥さんが溜息をつきます。
「いい?エルフの国、真王国には五人の最高位の王がいるの。
真王、木属性で立法を司る、オフィリン・エクシステンス様
真王は頭一つとび抜けているわね、でも、一人権力が高いわけではないわ。
祇王、水属性で行政を司る、サクリファ・エクシステンス様
祇王は政治のトップよ、実際に国を動かしているのはこの人と言われているわ。
賢王、土属性で情報を司る、シレンス・エクシステンス様
賢王は情報管理をしているわ、諜報機関のトップと言われているわね。
覇王、雷属性で軍事を司る、イムーブ・エクシステンス様
覇王は軍の総司令官よ、彼女の一言で戦争が始まってもおかしくないわ。
そして今、目の前にいらっしゃるのが
法王、火属性で司法を司る、イヴ・エクシステンス様よ、裁判所のトップね」
「……?」
どうやら勇者はわかっていないようですが……
そんな人だなんて私も恐れ多いほどです……
なぜそんな人がギルドに……
銀桜華さんはどうやって彼女をギルドに引っ張ってきたのでしょう?
昔の知り合いだとか言っていましたが……
「と、とにかく!!彼女の前ではおとなしくしなさいバカ勇者!!」
アレフさんは怒られっぱなしです。
……どうやら飛鳥さんの話を聞いていたら、
イヴさんとマーニャさんの方でも話が進んでいたようです。
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