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朝早く起き出したイヴさんは、
風呂に向かう準備をしているようでした。
私はまだ寝たい気持ちを押し退けて起き出すと、
イヴさんは少し驚いたようでしたが
快く同行させてくれました。
まだ日の昇らない白んだ空は薄暗く、
足元が覚束無い中イヴさんは迷いなく進んでいきます。
私は石に躓かないようにおたおたしながら進みました。
離れの風呂はなんと露天風呂でなかなか素晴らしい作りです。
イヴさんは早々に服を脱ぐと
風呂場にさっさと入っていってしまいました。
私も急いで脱ぎ、木の扉を開けると、
薄暗く照らされた浴場はなんとも幻想的です……
その中に佇む1人のエルフは風に混じり、
風景に溶けながらも存在感を放ち、
私は寒さで震えるまで、長く長く……魅とれていたかったのでした。
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