無料の世界

愁い

身体を洗い終わり、湯に浸かるとほっとしました。
先ほどまで泣いていたイヴさんはいつも通りです。
私は少し考えましたが、やはりわからず……
首まで湯に浸かりぶくぶくしながら「ボー……」っとしていると、
脱衣場で人の声がしだしました。
どうやら勇者御一行が来たようですね……
飛鳥さんの大きめの声が聞こえてきます。
私はもう一度イヴさんの顔を見て顔色を確かめようとすると、
イヴさんはこちらを見てにっこりと微笑えんだのでした。