出発

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少しだけ雨が降っていますね。 さっきほどではないです。 やっぱり少しだけ冷えますね、もう初夏だというのに…… ザッパーーーーーン!!!! アレフさんのダイビング温泉…… 「いっっっってーーーーーーーー!!!!」 どこか打ったようですね。 「だ、大丈夫アレフ!?」 飛鳥さんが心配します。 「……アレフ…………」 雪さんも心配します。 「アレフさ~~~~ん」 お……マーニャさんが妙に元気に…… ザッパーーーーーン!!!! 「いっっっってーーーーーーーー!!!!」 どこか、アレフさんに当たったようですね。 マーニャさんは笑っています。久々に彼女の笑顔を見ましたね。 なんか少し吹っ切れたのはいいのですが、 意外とはしゃぐ人だったんですね、あの人…… イヴさんと一緒に入った時ほど落ち着かないです。 皆さん凄い騒がしい、元気なのは良いことなんですが…… お湯を……ぷはっ…… 「ちょ、まって……鼻に……」 私が悲鳴をあげますが…… 「うおりゃー!!」 ザパーン アレフさんが容赦なくお湯を波立たせます。 「ちょっとアレフ、このっ!!」 飛鳥さんもムキになってお湯をかけてますね。 もうすでにバスタオルがはだけていることも知らずに……ぷはっ………… 「あはは~」 マーニャさんは完全復活ですね。 夢中ではしゃいでいます。実は意外と単純な人だったりして…… アレフさんほどではなさそうですが。 どちらかと言うと天然に近いのかな…… まぁ、そんな人はくよくよ悩むのはらしくないということです。 ちょ……ぷはっ…… 「そ、そろそろ落ち着きませんか?」 すると雪さんが私をフォローしてくれました。 「……ゆっくり浸かりま……うぷっ…………けほっけほっ」 あ~、やられてしまいましたね。 わたしもそろそろついていけそうもないで……ぷはっ…………
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