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「入りまーす」
私はそう言って扉を開けます。
……ゆ……雪さんが…………!!
海老固めを…………
「……あ……綾アタック!!」
アレフさんにクリティカル……
アレフさんは倒れた。
肘が横っ腹にモロですね。
「…………はぁはぁ…………綾さん、ありがとう……………………」
ゆ、雪さんがガチの顔をしています。
瞳孔が全開です。
「あっははー」
マーニャさんがおもいっきり枕を投げつけてきます。
あ、枕投げだったんです…………わぷっ
お…………重い………………枕の威力じゃない……………………
「でえぇりゃあああああ」
ちょっ飛鳥さん待っ……………………バゴッ
「ぐふっ」
あ、軌道が逸れて目の前で倒れているアレフさんに当たりましたね。
とんだ洗礼です…………
お、雪さんがずれた眼鏡を左手で直して…………
こ…………怖い………………
両手に枕を持ち仁王立ち。顔はうつむき加減。眼鏡が光ります。
ど……どうする…………あ、
「ぐはっ…………」
「…………う゛……………………」
マーニャさんがアレフさんを踏んずけながら雪さんに飛び付きましたね。
というよりもほぼラリアットです。
腕と首の間に枕を挟んでいるので、
あくまでも枕の攻撃…………さっきの海老固めは?
というか私の方に転んで来ないでー……
とりあえず私は叫びます。
「お、落ち着きましょう!!
雪さんとアレフさんのノックアウト負けです!!
も、もう良いでしょ……ぐはっ」
飛鳥さんが容赦なく私に…………
「マーニャ、遂にあなたと私だけだわ。
決着をつけましょう…………はぁはぁ………………」
飛鳥さんが宣戦布告します。
マーニャさんは雪さんの上から起き上がり振り向きます。
「…………かかっておいで~、負けないよー!!」
あぁ、なんか頂上決戦…………しーらない…………
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