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私がホンミョウタイセイのスピードに付いていけたのは、
ホンミョウタイセイに鈍足がかかっていた可能性があります。
ウルフで手こずっていた私が、防御だけに専念していたとはいえ、
ホンミョウタイセイに付いていけたのはそういうことだったのですね……
少し自信になっていたのですが残念です……
「……三元魔法って…………何ですか?」
飛鳥さんが質問します。
私は魔法学校で少し教わっていたのでわかりましたが、
飛鳥さんは科が違ったようですね。きっと格闘科とかでしょう。
考えているうちに、イヴさんが話始めました。
「まず、表と裏の五行魔法、{火}{木}{土}{雷}{水}があるわね。
その上に表が{光}魔法、裏が{闇}魔法と、
より純粋な成分で放たれる魔法があるの。
実はその上に三元魔法と言うのがあって、
{白}{發}{中}で構成されるわ。
{白}魔法は実体化すると、{雪}魔法とよく言われるわ。
本質は違うのだけれども。
{發}魔法は{音}魔法と言われているわね。拡散する力があるわ。
そして{中}魔法は基本{風}魔法ね。中和する力があるわね」
ほぉ~、そこまで詳しく聞いたのは初めてですね。
魔法学校でもほとんど存在しか話されませんでした。共和国は情報統制が厳しいですね。
「……その三元魔法の上には、{時}魔法{空}魔法があり、
時間と空間を司っているわね。
その上には{冥}魔法、魔法そのものがある。
存在と存在否定ね。世界の全てだわ……
上の階層ほど純粋な成分で強力よ」
お……おぉ?そんな魔法聞いたことがありません。
どこかの学者なら知っていたもおかしくないですが、
一般の人はまず知らないでしょう……
法王ともなると知識が違うものですね~……
この話を聞いていたアレフさんや飛鳥さんは、少しげんなりしていましたね。
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