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「…んふ、ぉ、いしっ……」
久しぶりのお酒に楽しい場、酔いが回るのにそう時間もかからなくて。
二杯目の、鮮やかなミントグリーンのカクテルを飲むと、一気に体の力が抜けていく。
「まや、ちょっと飲み過ぎじゃない?大丈夫??」
もともとお酒に弱いあたしは、カクテル一杯でも酔ってしまうほど。
なんか今日はいつも以上に、ふわふわするなぁー。
「んーん、らいじょーぶぅ」
心配そうに見つめる沙耶にニコッと笑顔を返す。
「大丈夫じゃないでしょ。呂律も回ってないし。お酒はもうそれでやめなさいね?」
「い、やぁ…きょーは、飲むの!」
こんな惨めな気分の日ほど、お酒の力を借りたい。
ふわふわする頭の中でも何故かそこは鮮明で。気を抜けば、朝の事を思い出してしまう。
「っ、…飲み、ったい、の…飲ませて、よ……」
何かがどわっと押し寄せてきそうで、一気に目頭が暑くなったあたしは、それを止めるように慌ててお酒を煽る。
「ちょ、まやさんお酒よえーのにそんな飲んじゃダメだって!明日辛くなるってば!」
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