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「っ、いたぁ…」
頭に走る鈍痛、込み上げてくる吐き気。目をしかめる程に、気分が悪い。
ーーー完全に、二日酔いです…
「はあ……」
二日酔いってこんな最悪なの？
朝目覚めた時から頭がキンキンしていて、職場に着いても尚、気分は最悪だ…
昨日はそんなに飲んだ記憶も、、ない、はず。
いつもの居酒屋で、久しぶりに沙耶と颯太くんと飲んで。
嫌な事があったからか、いつもより無理矢理テンションを上げて。
食べて飲んで忘れようと、そう思って…あれ？そこで飲みすぎたのかな？？
んー…分からない。覚えて、ない。
もう昨日の記憶さえ曖昧だった。
ーーーはあ……
思い出すのも億劫だ。
とにかく今日を乗り越えなくては…
しばらくお酒は飲まないでおこう。
………
「ーーー、今日からマーケティング部に配属になった、神崎隼人くんだ。みんな仲良くしてやってくれ。ほら、神崎、挨拶」
「あ、はいっ！！」
朝のミーティングで、部長による適当な紹介を受けた新人くん。
「あの、今日からお世話になります神崎隼人です！いろいろとご迷惑かけると思いますが、よろしくお願いします！！俺、あ、いや僕、頑張ります！！」
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