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神崎くんを見る女子社員の目は一気にハートマークになっていて。
現金すぎるでしょ…
朝の気怠そうな雰囲気から一変し、女子社員たちはやる気に満ちた表情に変わっていた。
うわ…
怖い怖い怖い怖い…。
女子社員の目は本気だ。
言うならば、ライオンの、目だ。
うん。
神崎くんには、絶対に関わらないでおこう。
あんな猛獣たちの戦いに巻き込まれたくないもんね。
知らん顔だ、知らん顔。
絶対関わらないようにしなきゃ。
そう心に決めた。
ーーーのに、
「よし、神崎、頑張ってくれよ。それから神崎の教育係には、冴木。お前に任せる」
「はい、分かりました」
「あの、よろしくお願いします!!」
「あぁ、よろしく」
いつものように、部長の丸投げ。それをフォローするのはやっぱり冴木くんで。
クールで大人の男の冴木くんと、まだまだあどけなさの残る神崎くん。
ほー。
イケメンコンビ結成、ってとこか。
冴木くんに、神崎くん。
会社は何を狙っているんだろうか。
まぁ、私には関係ないけどね。
「頼んだぞ。あと、神崎。お前のデスクは山元の隣だからな」
え………??
と、となり?!?!
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