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「こんぺいとうの踊り」
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スモーキーグレイのシャツに
揺れ揺れるガラスビーズが色を落としぬ
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硬質な美しい人が
ふと笑い ちらりと見える
歯を また望む
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探り合う 会話は耳をすり抜けて
クスクス笑う声を拾った
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ほろ酔いのまま二次会に
流れゆく 縁石に乗る彼女に添いて
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フラフラと彼女が揺れる その度に
ピアスも揺れて 僕も揺れてた
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作り物めいた出会いで ほんの少し
お菓子のようなキスを交わした
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こんな夜は もうないかもと思いつつ
案外続く 予感もしてた
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期待する歳ではないし 痛い目も
それなりに ほら あったんだけど
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月光の下で 子供のように手を 繋いで
道を渡って笑う
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本当は君には相手がいたりして
聞かない僕の甘い狡さよ
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くすぐったい 夜に毛布にくるまって
小さな甘い刺を舐めあう
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ああそうか、
君と僕とは似てるんだ
そんな誤解をしてみたい夜
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甘くって小さくて
交わす度 溶けて
最後にジャリっと
泣かないけどさ
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悔やむなら 確かなものにするくらい
わかってたんだ
そう、わかってた
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本当は今も時々思い出す
小さな星を 手のひらに飼う
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