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 パラソルの下は日陰だけど暑いことには変わりない。晴くんが持ってきていたクーラーボックスからペットボトルを出して、のどを潤して息をつく。  なんであんなにスタイルいいの?お酒のせいでお腹ぽっこりとかそういう欠点もなく、ひたすら他の女の子たちの視線を集めている。  「ねぇ、1人?」  突然遮られた視界。小麦色がしゃがみこんで、勝手にパラソルに入ってきた。  「違います」  「友達ちゃんは?っていうか君の名前は?可愛いね、どこの大学?」  私、大学生に見えるのかな。高校3年と大学生じゃ大差ないけど……大人っぽく思われたいと日々思っていたから、ほんのちょっとだけ嬉しい。でも、この人たちはとても苦手だ。  「桃葉ですけど……」  「名前まで可愛いじゃん!で、お友達ちゃんは?良かったら俺らと一緒に遊ぼうよ」  「それは無理だな」  左側の人の隣に同じように、晴くんがしゃがみこんだ。  「俺の女に、手出さないでもらえます?」  濡れた髪を全て後ろに流し、私の手からサングラスを取るとカチューシャみたいに髪に乗せて、彼が隣に座ると2人はあっさり去って行った。
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