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(寮母様に義隆!どうしてここに?)
寮母様こと柏原 雅(かしわら みやび)さん、20代後半という見た目なのだが見方によってはそれ以上にも以下にも見える。
実年齢や寮母になる前の職歴は不明、白いロングヘアーとたれ目がちな細い目が特徴の大人の女性である。
「義隆君たちが来てるから、部屋に呼びに行ってみたんだけど居なくて、しかたがないから寮の中を探してたら挙動不審な君がここに入って行くのを見たって子がいたからよ」
「人の思考を読みとったような会話はやめてください」
どうしてこうも俺のまわりには常識の通用しない人間が多いんだ。
「林堂く~ん、何してるかは知らないけどちょっと出てきなさ~い」
ヤバイ、男子寮は女人禁制。
もしもばれたら確実に命がない。
「あ、いや、その、あ!、服が濡れてしまったので着替えたりをですね…………」
正志がなんとか誤魔化すため、言葉を発しようとした、その時。
「あ、あの、お兄さん…………」
鈴の音のような少女の声が脱衣場の中に響いた。
振り返るとそこにはバスタオル1枚という、超軽装備な格好の少女がたたずんでいた。
「あの、お兄さん、その…………」
今、少女がこれからなんと言おうとしているかの見当はだいたいついている、おそらく彼女自身の着替えの事だろう。
確かにそれも解決しなくてはならない問題の1つではあるが、今問題にすべきは彼女には悪いがそっちではない。
「あら?、変ね~、中から女の子の声がするわ~」
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