デートをしようか

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「………」 ぼんやりと、天井を見つめる。 コトを終えて、ほんの数分意識を手放していた俺が目を覚ますと、俺は伊織の膝に頭を乗せて床に横たわっていた。 俺の髪を撫でる伊織の手が心地好い。 「身体は大丈夫か?」 俺が目を覚ましたことに気がついた伊織が優しい声でそう訊ねてきた。 「ん……平気。」 緩く笑んでそう答えると、伊織のもう片方の手が俺の頬に触れた。 俺もそれに応えるように、その手に自分の手を重ねる。 「お前を抱くと…自制が効かなくなる。赦してくれ。」 「そういう伊織も好きだから、いいよ。」 「っ……ハァ…」 クスクスといたずらっぽく笑う俺を見て、伊織は溜め息をついた。 「…雅臣。あまり俺を煽るな。」 「何────んぅ…」 呆れたように言った伊織が唐突に降らせてくる、熱いキス。 浅すぎず、深すぎず、けれど互いの舌を味わうように絡めあう。 ────好き… 伊織、好き。 伊織の身体が俺の身体の上に重なる。 背中に回された手が、2人の距離を無くさせる。 ああ…また、 溺れていく───────
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