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プロローグ 「今夜だけは、俺の女でいてくれ」
「え! ちょっ…吉良さん…!」
急にベッドに押し倒される。
(なに?! なに?! 何が起きたの?!)
目の前には吉良さんの瞳。近すぎて、おでこがくっつきそう。
「困らせるって分かってる。
だけどもう、
限界…みたいだ」
吉良さんは一瞬切ない顔しながら言い、苦しそうに微笑む。
「今夜は、今夜だけは、俺の女でいてくれ」
「……きゃっ」
首筋に優しくキスをされ、そのまま甘噛みされる。
(だ、だめ……!)
吉良さんの手で、私の両手は拘束されて、なすがままになってしまう。
「杏、好きだ」
耳元で囁かれると、吉良さんの吐息が耳にかかる。
(ど、ど、どうしよう。
私、彼氏いるのに……!!)
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