プロローグ

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「え~だって似てない?この子」 と失礼にも私を指差す。  ちょっと不愉快。  てか、かなり不愉快!  口を尖らせ鉄棒の前に佇む私を無視した3人は、 「なん~だ。緊張して損した」  なんて言いながら私に背を向け、何事もなかったように行ってしまった。  失礼過ぎる!  ごめんとか言えっ!  そう思いながら私の唇が更に尖り始めた時、 「これで何回目?」 と、隣にいた親友の由季が私の肩を叩いた。 「5回目」 と、つまらなそうに低音で答える私。
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