プロローグ

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 当然唇はまだ尖ったまま。 「佐藤光って誰だろうね?」 と微笑む由季に、 「誰だっていいよ!てか、妹だったら何なんだよっ!?その先を教えろバ~カ」 と微妙な音量で叫ぶ。  3人組には聞こえていないようだ。 ある意味セーフ……。 「調べてみよっか?」  私の背中をツンツンとつつきながらいたずらっぽく囁く由季に、 「いいよ、別に興味無い」 と言い、一人ズンズンと歩き出す。  パタパタと駆け寄って来る由季の足音。  気になる、気になる、気になるよ~!  私だって本当は、とっても気になってるんだよ。 『佐藤光くん』 あなたは一体……誰ですか?
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