第1話

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   大学は辞めてしまった。 わたしは一日中、この部屋で過ごす。 わたしの存在は希薄だ。 ここに囚われていると、自分が存在しているのか、時折わからなくなる。 陸はわたしが壊れるのを待っているのだろうか。 ……わたしも、心のどこかでそれを望んでいるのかもしれない。 わたしを今、ぎりぎりのことろで繋ぎ止めているものは、空にもう一度逢いたいという気持ち。 それだけ……
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