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大学は辞めてしまった。
わたしは一日中、この部屋で過ごす。
わたしの存在は希薄だ。
ここに囚われていると、自分が存在しているのか、時折わからなくなる。
陸はわたしが壊れるのを待っているのだろうか。
……わたしも、心のどこかでそれを望んでいるのかもしれない。
わたしを今、ぎりぎりのことろで繋ぎ止めているものは、空にもう一度逢いたいという気持ち。
それだけ……
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