夢の中の君に恋をする 第1話

第１話

あぁ、信じられない。

陸に反応するなんて……。

こんな自分の身体が恨めしくて、涙が零れる。

「上になれよ」

「……いや」

そう言うと、陸はわたしを無理矢理膝立ちにさせて、冷たく言い放った。

「そのまま、腰を下ろせ」

「……っ」

イヤだと首を振る。

けれど

「いつまで経っても終らないぞ」

その陸の言葉で、わたしは唇を噛んで従った。