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「ああっ……」
シーツを握り締めていた指から力が抜けていく。
やっと、終わった。
行為のあとの疲れ果てた身体を横たえて、荒い呼吸を整える。
早くシャワーを浴びて、陸の痕跡を洗い流してしまいたい。
ぼんやりしていると、直ぐにでも意識を無くてしまいそうだった。
「友香」
陸がわたしの背中を撫でる。
その指先から逃れる気力は、もう残っていなかった。
されるがまま、いいように弄ばれる。
わたしは、陸の玩具以外の何物でもないのだ。
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