第1話

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   「そ、そら?」 呆然として、その場に立ち尽くす。 蝋人形のように血の気の無いそらの顔。 そして、無数に繋がれた管と時折警告音を鳴らすモニター。 それらのすべてが信じられなかった。 本当に、意識がないの? 空に何が起こったの? 心臓がドクンドクンと激しく波打ってイヤな汗が流れる。 「ホラ、空は死にかけているだろう?」 「離してっ」 ククッと笑う陸を突き飛ばして、空の傍に駆け寄った。 「空、聞こえる?友香よ。急に連絡が取れなくなって、ずっと、心配してたの」 空の右手を握りしめて、ありったけの想いをこめて言葉をかけた。
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