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病室で眠る空の姿を見て以来、わたしは夜眠れなくなっていた。
瞼を閉じると、青白い空の顔が脳裏に浮かぶ。
耳障りなモニター音も頭の中で鳴っていた。
ベッドの中で何度も寝返りを繰り返し、少しでも身体を休めようとしたけれど、無駄に終わってしまった。
寝ることを諦めてベッドから出ると、部屋の中をうろうろと歩き回った。
陸はあの日から、どういうわけか、姿を見せていない。
だったら、今日も現れないかもしれない。
そう思うと、いてもたってもいられなかった。
もう一度、数分だけでもいいから。
空に、逢いたい。
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