嵐の舞踏会が始まる

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しかし、私たちの力は貴様らよりも強い、と思う。 では、人間どもには勝ち目がないじゃないか、と言われても仕方が無いので、こちらで勝手に勇者を選別した。 勇者の攻撃は私たちには致命傷になる。 一か月後、我々は全員でリシュテッド学園へ向かう 理由は二つ。 まず、リシュテッド学園に勇者がいる。 我々の目的は人類の滅びより、か弱き子供の殺害に至る。 よって、そこを襲撃させてもらう。無論、学園に子供がいなければ適当に子供が集まるところを襲撃するがその場合は予告なしで襲撃するのであしからず 貴様らが少しでも強くなることと、勇者を見つけることを願う” 「異常がテログループからの伝言でした」 「……」 「まあ、私たちを下等に見ている悪魔か人間ではない何かの仕業でしょう」 「現状。勝ち目はないでしょうね、そもそも勇者が誰かわからない。相手に攻撃してから初めて勇者が誰か想定出来るということは学園にいる人間は全て学園に残さなければならない、相手に有利な条件です――まあ、言えば勇者は学園生との誰かということは私たちに良い条件でしょうが」 「一番の問題を言えば、私たちが勇者ではないということです」 「……どういうことだ? お前らもリシュテッド学園の生徒だろ」 「私たちはそもそも人間ではないので、下等な人間――つまり、敵ではないのですよ」 「君たちに人類の手助けをしているのは単純に人間が好きだからですよ」 「――じゃあ何だって」 「黙れ、グラディアス。確かにクウェルフト姉妹のどちらかが勇者であればと思ったが、学園生でかつ純正の人間――つまりハーフ以外を当たれ」 「王よ、彼女たちはなんなのですか?」 「クロウは獣人と魔族のハーフ、アロウは純粋な死神だけど? よく似ていない姉妹って言われるけど似るわけないじゃん、そもそも血の繋がっていない姉妹なんだから」 彼女たちはそう言った。 そして、気づいた。クロウは魔族の血を持っているということに。 「魔族って、敵側じゃないですか」 「子に罪はないという言葉を知らないのか? まあ、魔族側からすれば裏切り者だけど、君達、私がいなければ魔族が復活している事も気づけないでいるんだぞ」 魔族にはそれぞれ、同族の力の復活を感じることができる。それによって魔王の復活を予言できるのだ。 「妹に危害を加えたい方がいましたら、姉の私に申し出ください、今すぐに死を与えてあげますので」
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