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昔々、とあるところに一人の高貴で綺麗な一人の神様がいました。その神様は大変大きな力を持ち、人間たちに崇め奉られ、そしてどんどん信仰を深めていきました。神様は人間に大きな力をもらう代わりに、他の神様みは恨まれ憎まれ、そして孤独でした。
ひとりぼっちの神様でしたが、唯一の楽しみがありました。それは人間界を除き、観察することです。これは一種の神様の仕事であり、神様の楽しみでもありました。人間は神様と違い、短い一生を時に楽しく、時には苦しみ生きていきます。神様もそんなことを眺めることを日課にしていました。
あるひ、神様は一人の人間に興味を持ちます。
私と同じように彼も孤独だが、一つのことに打ち込んで頑張っている。私と似ているがどこか私と違う。神様と人間です。似ているところなんてないはずなのに、どんどん私は彼に惹かれていきます。そして、それから数日後、神様は一つの過ちを犯してしまいます。
神様は人間界を観測してもいいけど、干渉しては行けません。しかし、その神様はあろう事か人間界に降りたのです。
他の神々には内緒で人間界に降りて、偽装して彼に会いに行きます。そこで、私は彼に恋をしてしまいました。無論、それはすぐにバレてしまいます。他の神様が彼女を戒め封じます。しかし、既に彼女と彼の間には子供が出来ていました。
神様はどうしようか、迷います。そして一つの決定事項を出しました。
そう、禁忌を犯した月の神の代わりに彼女が16の誕生日の日に代わりに置こうとしたのです。そして娘は隠されたように生きますが、16歳の誕生日に月の式神に連れて行かれます。
人間は嘆きました。そして悲しみくれて月に向かって叫びます。
「おお、輝夜よ!!」
後に連れ去られた娘の名前を取り、この物語はかぐや姫と名付けられました。
「さて、この物語を読んで感じたことを――ってクロウ、授業中に寝るんじゃない!!」
国語の授業で童話を話す教師もどうかと思うが、とか考えていると退屈になってきてついうとうとしている少女――クロウ・クウェルフト・マヤが机に顔をぶつけた。
「へ? いえいえ、寝ていませんよ、これは――瞑想です!!」
クロウは思いっきり机に顔をぶつけ、授業を中断させてしまった言い訳を叫んだ。
周りの視線が一斉に彼女に向けられるが、それを教師が指摘する。
「それを世間一般には居眠りというんだ、馬鹿者」
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