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少年は夢を見ていた。
黄金の蝶の夢・・・蝶は少年の周りを飛び回り続けた。
何かを訴えているのか・・・そう少年が思うと、そうだと言わんばかりに目の前でとまり羽を振っている。
少しして蝶は前へと進んだ。
少年も進む。
いつしか古いギリシャ風の建物についていた。
蝶はここに連れて行きたかったのだろうか?
蝶は建物の中心に行くと仮面をつけた男性に姿を変えた。
「私はフィレモン、意識と無意識の狭間に住まうもの。汝、己が名を応えられるかな?汝の名は?」
少年は答えた。
水原 翔(みずはら かける)と。
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