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プァー、カンカンカンカン。
多くの人が見慣れた、騒がしくも静かな朝のプラットフォーム。
当たり前のようにぶつからずに行き交う人々。
決められた歯車のように躍動感溢れて動く生き物たち。
大切な時間は、何食わぬ顔で流れていく。
そんな時間の中、幸薄そうな女性にサラリーマンの肩がドサッとぶつかる。
きゃぁっという声は誰の目にも届かず線路の上へ消えていった
いつもと同じ『ァー、白線の内側までおさがりくださァい。』という独特なイントネーションのアナウンスが聞こえる。
今日は嫌に日差しが強い。
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