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「私ですか?ついさっき...ですけど。で、なんで追いかけられてるんですかーっ?!」
「あー、とりあえず落ち着こうぜ、な?」
「この状況でどうやって落ち着けって言うんですか!?」
「最もな意見だな。じゃあ自己紹介しよう。私はヴィア」
「...いやおかしい。この状況で自己紹介はおかしいぜお頭」
「自己紹介は大切だろう」
「いや、そうだけど。あー、うん。...はぁ、そうだな」
ジグは頭を掻き回し、一つ溜息をこぼすと、少女に視線をやった。
「俺はジグ」
「ヴィアさんと、ジグさんですね。私はフィオナです。それと、ジグさんの方が正しいと思います。自己紹介はあの動物達から逃げ切った後でしょう!」
「だよな?そうだよな!?ほれみろお頭!俺の方が正しい!」
「さっきの口論で負けた癖に」
「うるせーっ!」
そういう会話をしているうちに、ヴィア達がここに来る時に渡った吊橋にたどり着いた。
3人が吊橋の中央まで走った後から、コングマン達が吊橋を渡ろうとしていた。
「追いつかれちゃいます!」
「ジグ、ロープを切れ」
「!...了解!」
「ふぇ?何を...」
「「せーのっ!」」
2人の掛け声で同時にロープを切る。中央で崩壊した吊橋は、重力に従い下へ落ち、互いに岩肌へ衝突する。その時にヴィアとジグは大ジャンプをし、見事に地面に着地した。
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