3人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅ、あぶねー。あのコングマン達はもう追ってこれないな」
「ああ。フィオナ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃないですけど、大丈夫です」
心臓がバクバク言ってます...。と、そう言いながらフィオナは地面におろしてもらうと、少しふらついたものの踏ん張って立ち、心臓を落ち着かせていた。
「フィオナ、前見て」
「??」
ヴィアに言われフィオナは前を見る。
「わぁっ!」
目の前には夕日が海を照らし、宝石のように輝く絶景があった。
「綺麗だろ?世界を旅するとこういう綺麗な景色がいっぱい見れるんだぜ!」
へへ、とジグが得意げに鼻を鳴らすのを見て、フィオナは疑問を口にした。
「お二人は旅人ですか?」
「いや、トレジャーハンターだ」
「トレジャーハンター?」
疑問に答えたヴィアの言葉に、フィオナはますます疑問符を浮かべる。
「とりあえず近くの町に送ろう」
「そうしようぜ。俺もう疲れた」
「ほら、行こう」
ヴィアに手を差し伸べられたフィオナは少し戸惑った後、しっかりとヴィアの手を握った。
「はい!」
そして2人はフィオナを送る為に、2人の帰りを仲間の元へと歩いていった。
最初のコメントを投稿しよう!