第1章

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「ふぅ、あぶねー。あのコングマン達はもう追ってこれないな」 「ああ。フィオナ、大丈夫か?」 「大丈夫じゃないですけど、大丈夫です」 心臓がバクバク言ってます...。と、そう言いながらフィオナは地面におろしてもらうと、少しふらついたものの踏ん張って立ち、心臓を落ち着かせていた。 「フィオナ、前見て」 「??」 ヴィアに言われフィオナは前を見る。 「わぁっ!」 目の前には夕日が海を照らし、宝石のように輝く絶景があった。 「綺麗だろ?世界を旅するとこういう綺麗な景色がいっぱい見れるんだぜ!」 へへ、とジグが得意げに鼻を鳴らすのを見て、フィオナは疑問を口にした。 「お二人は旅人ですか?」 「いや、トレジャーハンターだ」 「トレジャーハンター?」 疑問に答えたヴィアの言葉に、フィオナはますます疑問符を浮かべる。 「とりあえず近くの町に送ろう」 「そうしようぜ。俺もう疲れた」 「ほら、行こう」 ヴィアに手を差し伸べられたフィオナは少し戸惑った後、しっかりとヴィアの手を握った。 「はい!」 そして2人はフィオナを送る為に、2人の帰りを仲間の元へと歩いていった。
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