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エピストロフィの東大陸の東の地に、一つの乗り物が走っていた。
それは列車の様な構造をしており、全体的に黒色で赤色のラインが二つはいっている。
車両は四両あり、その二両目にある扉の前に、一人の青年がいた。
燃える様な紅の髪に、その髪の色と同じ紅の瞳。
紅いシャツに黒のズボンをはいた
紅を連想させるその青年は、ノックもせずに扉を開けた。
「お頭ー、もうすぐ目的地に着くぜー」
そう言いながら青年は扉を開けた部屋のイスに座っている女性に近づく。
部屋の造りは簡素でクローゼットに棚、ベットが置いてあり、
真ん中の壁に窓が付いていた。
そして窓の前に背もたれつきのイスがあり、そこで女性は快適そうに本を読んでいた。
青年が入ってきて声をかけてもお構いなしに本を読んでいる姿に、青年はため息をつき、
本をヒョイと取り上げた。
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