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「あれは...」
そう呟きながらも、ジグは視線を外さずじっと見つめる。
そこにはこの真昼間から酒を飲んで愉快そうに笑っている男達が数人いた。
「俺らと同じトレジャーハンターか?お宝先に取られちまった...?」
「いや、トレジャーハンターじゃないと思う。...あれを見ろ」
そう言われてジグは言うとおりに見る。
そこには檻の中でぐったりと倒れている金色の髪の長い少女がいた。
「トレジャーハンターなら、女の子を檻に閉じ込めない」
「人攫い、か?」
「さあな」
「...どうす「それにしても今日は運がいいぜ!」...!」
「そうっすね!なんたってアシミギア(融合者)を捕獲できたんっすから!」
「しかも女の子!金になります!」
「ああ。それにこの山にあったお宝もたんまりある。しばらくは楽に暮らして遊べるぜ」
高々と笑う男たちを見て、
ヴィアは不快で顔を歪める。
「...ジグ、あ「残念だな!てめーらの運はここで終わるぜ!」..あのバカ」
隣にいたはずのジグはすでに男たちの前に立ち、上記の言葉を大声で発していた。
「ああ?」
「んだてめぇ」
「俺らロブ盗賊団になんか用かよ」
「てめーらに用はねぇ。 お宝に用がある!俺は...」
少し間を置き、腕を組んで男たちを見てニヤリと笑い、
「トレジャーハンター リベルタだ!!」
堂々と言い放った。
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