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私の名前は春町桜子(はるまち さくらこ)。
陽凛高校に通う女子高生だった。
「じゃあね!また明日~~」
私は生徒会の仕事を終え、友人に別れを告げた。高校から電車で帰るのは私だけだったので、必然的に一人で帰ることになる。
その日、生徒会の仕事がいつもより遅くなって辺りはすっかり暗くなってしまっていた。
冬の寒い日、私は凍える手を擦り合わせながら最寄り駅へ向かった。
駅へ着くとあまり人影が無い。
それもそのはず、生徒会の仕事をしていたのもあるが、今日はテスト一週間前で部活動は停止してのだ。
電車が来て、乗り込むと数人の人が乗っていた。私は開いていた席に座った。
「・・・・・・!!」
向かいの席に座っていた中年ぐらいの男性が私を見て、驚くような態度を取った。
私は怖くなって、車両を移った。
そうこうしている内に、私が降りる駅に着く。私が降りると、その男性も何故か降りた。偶然である事を信じて、自宅へ歩いて向かう。
怖い思いもあって、少し早歩き気味になっていたすると、後ろから早歩きの足音が聞こえる。
意を決して、振り向く。
すると・・・・・・
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