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「……だから、目くらい閉じろって」
このままコトに持ち込んでもいい、んだが。
生憎今日は朝から打ち合わせが入ってる。
残念に思いながらも一度だけ、羽村の頭を撫でて、ベッドを抜け出す。
伸びをすれば少しだけ、頭に酸素が行き渡っていく気がした。
もう一度、触れたくなって羽村の頭に手を乗せる。
「起こしてくれてサンキュ。じゃ、会社でな」
そう言って部屋を出ようとした、ら。
「ま、待って!」
背中に飛んできたのは、慌てたような羽村の声。
振り返ると、何故か口ごもっている。
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