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逸る気持ちを抑えて彼女の部屋のドアを開けた俺に。
一番に飛んできたのは、こんな言葉。
「……本当に来る? 普通……」
しかも、頬を引き攣らせながら。
これが俺の片思いの相手だっつーんだから、泣ける。
俺は気にしないフリをして、宣言通りに買ってきた日本酒を手渡した。
「行くっつったら来るだろ、普通」
「そーじゃなくてさあ……」
ブツブツ文句を言いながら部屋へと戻る羽村の背中を見て、ぼんやりと思う。
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