【第4話】揺れる瞳と揺らされる心

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  先に酔い潰れたのは、羽村だった。 当然と言えば当然だ。俺とは疲労感が違う。 そうさせてやりたかった部分もあったわけだから、思惑通りとも言えるだろう。 ソファで今にも目を閉じてしまいそうになっている彼女に、そっと囁く。 「……おい、そこで寝るなよ。ちゃんとベッドで寝ねーと疲れ取れねーぞ」 「んー……、わかってるってー……」 俺は溜息を吐いて呟く。 「わかってねーだろ、絶対」 「んんー……?」 唸った羽村はもう、瞼を持ち上げる力もないらしい。 放っておけば確実にここで朝を迎えてしまうだろう。 「……ったく」 大人なんだか、子供なんだか。 呆れたように息を吐いた俺は、落ちる寸前の彼女を抱えて寝室へ向かう。 .
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