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ここでずっと待っている、なんて、逆に不気味だな。
そんなことを思い、未練を振り切るように俺は自分の家へと向かった。
途中、コンビニに寄り、目についた酒を片っ端からカゴへと放り込んだ。
つまみを作る気にもなれなかったから、枝豆やらチーズやらも適当に。
ずっしり重くなったカゴをレジへ運び、会計をして。
夜風が冷たい外に出ると、また溜息が出た。
酔えたらいい、と思った。
酔ってこのもやもやした気持ちが軽減されるのなら、願ってもないことだ。
いつもなら何となく気分が軽いはずの金曜日。
なのに俺の心は晴れないままだ。
約束、しとけば良かったな。
そんな後悔が何度も巡り、女々しい自分が嫌になる。
あー、駄目だ。
早く帰ってビール飲んで、紛らわそう。
そう決めて、ジャケットの襟に口元を埋めるようにして、家へと急いだ。
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