【第5話】ひとりの夜

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  躊躇する理由は他にもあった。 電話をかけて、もし出なかったら? ひとり飲みに夢中で気づかないのかもしれない。 友達と騒いでいてそれどころじゃないのかもしれない。 ……神谷さんと、一緒にいるのかも、しれない。 まさか、という思いはあるが、苦々しい思いが心を覆っていく。 神谷さんの瞳に見つけた淡い好意がその想像を後押しするからだ。 .
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