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現に、俺の足は貼り付いたままだ。
その理由は浅はかな期待。
……もしかしたらすぐに、帰ってくるかもしれない。
そんな気持ちが捨てられなくて、ここから動くことを躊躇している、なんて。
情けないどころの話じゃない。
一歩間違えればストーカーだ。って犯罪じゃねーか。
もう一度見上げても、羽村の部屋に明かりはない。
わかりきっているのに確認してしまうのは、どういう理屈だろう。
「……かっこわる」
呟いた言葉は、夜空に消えた。
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