【第5話】ひとりの夜

9/20
前へ
/20ページ
次へ
  「……あ、外飲みか?」 ありえるな。 あいつ、一人でも平気で飲みに出かけるタイプだし。 ま、それなら俺がそっちに行けばいいだけ、か。 そう思って携帯を出し、コールしようとした瞬間。 俺が操作する前に、携帯が震え出した。 発信元は、会社だった。 「はい?」 『お疲れさまです、高井です。今大丈夫ですか?』 「ああ、大丈夫。どうかした?」 とりあえずマンションの前で高井との会話を続けた。 用件はデータのことと、スケジュールの確認だった。 .
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1701人が本棚に入れています
本棚に追加