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あー、いい天気だ。
会社へと向かう羽村とは途中で別れ、もう俺の家は目前に迫っていた。
昨日までとは違い、心は何だか少しだけ、晴れやかなものに変わっている。
……朝の時間を一緒に過ごすのって、いいな。
夜の時間の甘さとはまた違う、ホッとするような雰囲気。
じわじわと実感するような、何気ない幸せが小さく積み上げられていくような。
あれがもし、日常になったらどんな感じなんだろう。
朝、目覚めたら隣に羽村がいて。
『おはよう』って言い合って、一緒に朝食を食べて。
同じ家にいながらも違う行動で支度を済ませて。
『じゃ、行こうか』とか言って二人で部屋を出る。
……想像してみると、顔が緩んでいくのを止められなかった。
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