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翌朝。
羽村より先に目を覚ました俺は、彼女を起こさないようそっとベッドを抜け出して、勝手にシャワーを拝借した。
いつもなら、朝が来ればすぐに帰っていたのにそうしたのは、今日はもう少し、この部屋にいたい気分だったからだ。
シャワーを浴び、タオルを巻いて部屋に戻ると、羽村が窓の外を眺めていた。
長めのロンTから、綺麗な脚を惜しげもなくさらけ出している。
東向きの窓から差し込む朝日がそれを白く浮かび上がらせていて、目のやり場に困る……なんて純情さはとっくに消え、またじわりと欲を刺激されるのを感じた。
「なんだ、起きたのかよ」
声をかけると、羽村はゆっくりと振り返った。
途端にキッチンへと向かう俺を見て、口をぱくぱくさせている。
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